不肖、芳春!
 日々これよき日を念じ生きてゆこうと思う。  その軌跡を記事にしておこうと思う。

人生かくも

 四字熟語に「十年一昔」という言葉がある。十年経てば世情もすっかり変わってしまうという意らしい。
 その伝でいえば随分大昔というわけだが半世紀前の敗戦国日本も戦後の復興著しく世間も落ち着き都会のあちこちには団地が出現、市民の暮しも日ごと楽になっていた。
 当時はまだ家庭に風呂のある家は少なく大抵の人は銭湯通い、街なかには小綺麗な銭湯があり団地住いの私は3歳になった幼子を連れよく銭湯で入浴した。
 小っちゃな体を洗ってやるのは楽しく、洗髪するときも嫌がらずじっとしているあどけなさ。
 耳元で「あっ飛行機や!」とささやくと、反射的に顔を上向け顎を突出し素直に首筋洗わす愛らしさはいまも懐かしい思い出。
 それから50数年、その娘もすでに還暦近く、年老いた私たち両親の面倒みるめぐりあわせ。
 いまさらに老々介護の言葉が実感され、時過ぎればかくも・・の感否めない。

 先日、暮色のなか光る大阪城近くのホテルに泊ったとき、歩行ままならぬ私たちをあれこれ手助けしてくれた優しさは有難かったし、当夜屋内の浴室で覚束ない手付洗髪する私を見かね、
「お父さん!洗ってあげよう」とシャンプー・リンスでのマッサージ、手慣れた仕草で仕上げてくれたのは妹娘だった。彼女ももう知命過ぎて50余年。
 年重ねればお互い同じ心境か、姉妹ともどもの心尽くし、「人生、終りよければ全てよし」の感慨。

 ・・・老いた身はなにごともよし涼し日々・・・
 

category 俳句  /  2017年 06月 15日 09:46  | Comments ( 0 ) | Trackback ( 0 )

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