不肖、芳春!
 日々これよき日を念じ生きてゆこうと思う。  その軌跡を記事にしておこうと思う。

子雀飛び立つ

 昼前のことである。庭から聞こえる鳥の声、鳴声から推し雀なのは確かだがいやに忙しげで「ちー、ちっちっち」と鳴きつづけている。どうやら近くのどこかに巣があって親鳥が鳴いていると推測、そのとき隣室から滅多にない大声。
「お父さん、早よう来て、来て!」と家内が呼ぶ。
 彼女立つ窓際にゆき指さす窓外みると、ほん近くの棒樫の小枝に小さな雛鳥が一羽。

 一見巣立ちする子雀と判ったが、ひ弱な羽をふるわす不憫な姿は可愛いさより可哀想な感じ、先ほどからの鳴声は親鳥の励ましだったのである。
「あの子鳥はなぁ、末っ子や。最後に卵から孵った子は先に孵った子に餌をとられて成長が晩いんや。だから親鳥がああやって面倒みないと巣立ちができないんや」と彼女に説明。
 私は子どもの頃よく雀の巣を探しそこから雛鳥を失敬しわが手で育てたことがある。大抵途中で死ぬので一番育ちのいい雛を選んだが、かように人手で育てるときは末っ子は難しい。
 自然に育っても親からみれば末っ子雀はたいそう気がかり手がかかるとみえる。
 そんなことあり、しばらく見ていたら近くの電線にとまっていた親鳥の鳴声にせかされてか、子雀は覚束ない羽ばたきしながらやっと飛び立っていった。
「やれ、やれ」と小声を発しその行く方眺め、こんな空模様、何処で雨風を避けるのだろうか、思い遣った。

 ・・・雀の子羽ふるわせて枝の先・・・


category 俳句  /  2017年 05月 25日 11:05  | Comments ( 0 ) | Trackback ( 0 )

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