不肖、芳春!
 日々これよき日を念じ生きてゆこうと思う。  その軌跡を記事にしておこうと思う。

かりんとう

 子どもの頃、町かどの老婦営む駄菓子屋で1銭銅貨を渡し新聞紙に包んだ棒菓子をもらい、それを手に悪童どもと鎮守の森で戦争ごっこ、そんなときよく食べたのはかりんとうだった。その素朴な味、鼻に沁むゴマ油、黒砂糖の甘い匂いはいまも記憶に浮かんで懐かしい。
 そんな駄菓子だが、先日大阪在住の娘が、「お父さん、ハイおみやげ」とユニークな形の紙箱をわが前に差し出した。

 一見、それは昔懐かしい駄菓子、新しく売り出したかりんとうと分かり、「わが好物をよくぞ覚えていたのか」と満更悪い気分しなかったのに、傍らの家内、「お父さんはね、糖尿病の予備軍・・」といらぬ口出し、そこで「それじゃぁ、今度から気をつけるわ」と娘つぶやく。いささか水差された。
 そんなかりんとうだが、思えば長く口にしたことがなかっただけに懐かしく、口に入れると黒砂糖の味、香りがすーとひろがり、まことよき気分。
 歳とれば子どもに返るというが、「なるほどなぁ、こんなときのことか」と思い、さらに2つ3つ頬ばるうち糖尿病の心配なんか、どっかに吹っ飛んでしまった。(2015年4月10日記)

 ・・・頬ばれば駄菓子の匂ひ春の昼・・・

category 俳句  /  2017年 02月 23日 13:34  | Comments ( 0 ) | Trackback ( 0 )

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