不肖、芳春!
 日々これよき日を念じ生きてゆこうと思う。  その軌跡を記事にしておこうと思う。

鴉来了!

 未だ明けやらぬ暗中、時計がカンカンと四つ打つのが耳に、歳のせいで夜長が身にしむ今日この頃だが暫らくうとうとしていると戸外で
「カァ、カァー」と鴉の風情なき野暮な鳴き声。
「こんな早朝から喧しい、邪魔な奴らやなぁ」と思うが鴉は鴉の都合か。
 春眠にはいま暫くだが今朝はいやに眠たく目覚めたら八時前だった。起こされ聞こえるは、
「今日からうちが掃除当番よ。バケツに水汲んどいたからゴミ置き場に持っていっておいてね」と家内の声。
 ほぼ四ヵ月に一回ゴミ当番があるが、今週はその担当というわけ。清掃局のゴミ収集車はゴミ袋はしっかり持っていってくれるが袋が破け袋からはみ出たゴミは一切放ったらかし。その後片づけにと箒とゴミ取り、汚れたところ流す水を入れたバケツを持って百余米先のゴミ置き場にゆくのが老夫の役目である。
 ゴミ置き場に行ってみるとあららっというばかりにゴミが散らかっていた。
「清掃車が来てないのに、なんやこれ?」と辺り見回すと近くの電柱のてっぺんに鴉が一羽、空とぼけた貌でとまっていた。
「さては、ゴミ袋覆う網の隙間にくちばしを入れひっかき回したんやな」と直感、腹立たしくなり思わず空に向けパン・パーンと鉄砲撃つ真似したが、相手は怖がらず一向に動ずる気配なく、反って人間様見下ろして「へっへー」の風情。

 思えば早朝から眠気を邪魔した鴉に違いないと勘ぐれば尚更腹立たしく、小石でもぶっつけてやろうかと思ってると、連れらしい鴉がもう一羽飛んで来て、仲良く電線に止まり鴉同士会話交わすかの恰好し、わが方を見下ろす。
 なんだか情けなくなり、然らばこの上はとゴミ袋覆う網の目を二重に被せ鴉が引っかくことができないようにして家に戻る。そして家内に、
「性懲りのない鴉がおってゴミ袋つついてワヤにしてる」とボヤくと、
「いつものことよ、でもしようがないでしょうが、後でゴミを片づけたらそれでいいの」と軽くいなされた。そんなことでは気分納まらず、
「あつかましい鴉や、エアーガンで狙い撃ちしたいわ」とつぶやくと、
「子どもでもあるまいし、鴉相手に大人気ない。放っといたらいいの。あんたの方がおかしいわ」と言われた。
 むかしよく「カーラース ナゼナクノ カラスハヤマニー カワイイナーナツノコガイルカラヨー」と唄ったが、「あんな可愛いい鴉はいま何処に」と思う。

 ・・・春隣朝も早くにゴミ当番・・・

category 俳句  /  2017年 03月 13日 10:36  | Comments ( 0 ) | Trackback ( 0 )

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