不肖、芳春!
 日々これよき日を念じ生きてゆこうと思う。  その軌跡を記事にしておこうと思う。

酒の香り

 厳しい躾をうけ子どもの頃は「酒は悪魔の飲物」という言葉を信じ酒の匂いを嗅ぐだけでも気分が悪かったが、太平洋戦争末期に1年上級の友人が海軍志願、入隊することとなってその前夜の宴会で彼に「これが最後、別れの杯や」といわれ、当時14歳で未成年ながら口にした苦い味が初体験。
 その後敗戦時のどさくさ紛れ、当時はごく普通のことだったが高校生の身分で飲み始め、いままで酒とは長いつきあい。
 思えば、酒に親しむ時々何よりも酒の香りを愛した。日本酒の優雅な香り好み、その後洋酒を飲みはじめウイスキー独特の木の香楽しみ、ときにはバーボンの鼻つくような匂いやブランデーの芳香に魅せられたこともあった。
 だがいま老年となりそんな匂いにずいぶん疎く、香り少なく淡彩な焼酎を嗜んでいる。
 これも消化器を患い酒精を避け、そうそう飲むことなくなったせいである。

 そして、「少しだけなら飲む方が体にいいらしいよ」という娘の言葉にひかれ、彼女が旅土産に提げてくる焼酎を水に薄めちびりちびり飲むのだが、喉元すぎる刺激がなんとも壮快。
 むかし親しんだ酒の香りは何処かの感。これ、老いしせいか。(2014年11月24日記)

 ・・・喉とほる焼酎を手に寒き夜・・・

category 俳句  /  2017年 08月 14日 08:39  | Comments ( 0 ) | Trackback ( 0 )

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