健康長壽のみなもとは…
園蔬と戯れ和食の原点とも言える蔬食を楽しむありふれた田舎の生活

敬老会

今年も、敬老会に参加してきた。

まだ傘寿は迎えていないのだが、今年で9回目の参加であった。

参加者への案内を出すのはは、75歳以上の敬老者である。

小学生の算数なら、計算が合わない・・・ということになる。

しかし、齢を重ねて豊富な人生経験を積み重ねると、計算の合わないことなど、日常茶飯事であるから、驚くなどということなど、滅多やたらのあることではない。

自治会副会長(自治会長は農業者に限られるので、非農業者である私には権利が無い)を連続6年勤めると、敬老会の接待者として6回、その上更に、自治会の平役員である隣保長(近年では評議員と呼んでいる)の折に1回で、そして敬老者として2回、合計9回で、これで計算があう。

自治会の四役(会長、副会長兼会計、農会長、副農会長)を6年も勤めると、定年後の仕事としては、かなり幅広く色んな経験を積めるものだ。

台風でゴミステーションがローカル河川から一級河川まで流されることがあった。

毎日利用するものなので、すぐに新しいものを調達しなければならない。

こんな時は、田舎は素晴らしい。

近くの鉄工所に行けば、細かい話をしなくても、自治会内に複数のゴミステーションがあるので、同じヤツを一つ、と言えば話が簡単に通じて、急いで製作してもらえたのだった。

これには、後日談がある。

一級河川の下流の方で、かのゴミステーションが発見されたらしい、という話が役員会の席で耳に入ってきた。

即座に《頬かむりしておこう》という、私の発言に他の役員の無言の賛同が得られた。

なんせ、レッカー車を調達したり、役員の大変な労力の勤労奉仕も必要だったり、等、引き取りに行くだけでも大変である。

そのまんま、漁礁にでもしてもらえば、魚も増えるし、み〜んなまぁ〜く収まるであろう、と云うことになる。

そのゴミステーションが流された同じ台風で、各地で山の木立ちもなぎ倒されて、大きな被害をうけたのだった。

わが自治会内でも、同じであった。

持ち主の立会や参加を得ながら、墓地の周りの傾いている木々を役員でチェーンソ〜で切り倒したり、倒れた木が当って倒された墓石を積みなおしたり、などなど・・・。

ちなみに、墓地は自治会会員だけが利用できる共同墓地で、宗教・宗派は問われないのである。

数年前に空き地部分の改修工事を行い、無縁仏等は倶会一処として共同の墓に祀られた。


丁度この年には、自治会役員や各隣保から数名ずつ出役して、田畑の禽獣の被害防止策として、鹿柵が山麓に張り巡らせた。

その用地ルートには、台風でなぎ倒された沢山の倒木が積み重なっているので、地主に除去を依頼しても、地主個人ではどうにもならず、かといって、森林組合やシルバー人材センターなどに依頼しても、数か月以上も待たされるということだし、鹿柵設置工事は近隣自治会との共同歩調が必要であるし、ということで、仕方なく、鹿柵設置に必要な部分だけを自治会役員で倒木の切断・除去をせざるを得なかった。

勿論、地主からは、シルバー人材センター並みではないが、除去費用を頂いて出役に支払いをしたことは当然である。


更に又、2002,3年頃この時期に、都会にあった企業が誘致されてきた。

たまたま、この企業から臭気が漏れ出すことが分かった。

スクラバーを設置して脱臭する・・・ということで、工場の稼働が始まったが、説明通りの脱臭効果が得られなかった模様で、殆ど毎日かなりの臭気が漏れ出してかなり広範囲に悪臭が漂って住民としては、たまったものではなかった。

町にも公害防止条例が施行されて久しいと思われるが、肝心の悪臭などの専門的な知識を持った町職員も育っていなかったのである。

当然、企業のみか、自治会役員も責められた。

悪臭の漏れは自治会役員の責任ではないが、悪臭漏れの対策は企業に任せざるを得ないが、副会長であった私は、今更、工場閉鎖とか、告訴とか過激な意見もあったが、そんな事をたくらんでも、解決するものではなく、ただ、真剣に対策を講じたい、との企業の真摯な態度が窺えたので、双方が満足できる解決策を探ることにした。

2002,3年頃のようやく100BASE-Tが使えるようになったばかりのインターネットを駆使して情報を収集して、企業と住民が共存できる方策を探ったものだった。

その過程で、環境法の一環である悪臭防止法の存在を知り、その過程で、国家試験として臭気判定士が行う臭気強度判定として「6段階臭気強度表示(『数値は臭気強度:においの程度』 0:無臭、1;やっと感知できるニオイ 2;何のニオイかが分かる弱いニオイ 3;楽に感知できるニオイ 4;強いニオイ 5;強烈なニオイ)」があることを知り、この判定を希望する自治会会員全員に、毎月、各会員の独断と偏見に基づいて日付・時刻、天候・風向き、臭気強度指数、臭気の内容などを記録してもらって、毎月町に提出して、町から企業に結果を通知してもらうという方法を、全員がこれなら辛抱できると判断できる時期まで、根気よく続けることを提案して、住民・企業・町の三者の賛同を得て、対策に対する企業の努力の進展状況を根気よく、肌で感じられることも出来る方法であると考えている。

参考として添付した悪臭の種類とにおいとしては、次のようなものがある。

メチルメルカプタン:腐った玉ねぎのようなにおい
硫化水素;腐った卵のようなにおい
硫化メチル;腐ったキャベツのようなにおい
トリメチルアミン;腐った魚のようなにおい
アンモニア;し尿のようなにおい
ノルマル酪酸;汗くさいにおい
ノルマル吉草酸;むれた靴下のようなにおい
イソ吉草酸:むれた靴下のようなにおい

皆さんの記録の中には、【つけもの樽の様な臭い・豆のむした臭い・チッソのような肥料の様な臭い・戸を開けたら臭い、ちょっと風があると臭いが増す・牛の餌にわらを炊いているような臭い・くさい臭いが溜まっている・タケノコの腐ったようなにおい・消毒のような焦げ臭いにおい・魚の腐ったようなドブのようなすごくくさい臭い・珍しくにおいがまし・臭くて目が覚めた・来客にも臭いと指摘される・・・】などと、それそれの人たちの本当に、独断と偏見でしかし真摯に記録してあることを窺い知ることが出来、それが、企業もそれを真摯に受け止めて失敗もあったかと思われるが、様々な努力を続けて、長い期間はかかったが、この程度なら受け入れることが出来るだろう、という程度の臭気の発生と強度に収れんしたようで、記録の提出者もなくなってきて、今日にいたっている。

これは、自治会役員として、大変大きな貴重な経験をさせてもらったと思っている。

やはり、偏見の無い正しい知識を探り求めて、正しい手法を見つけ出した事が満足な結果が得られたのだと、思っている。

※ ※ ※ ※ ※

偉いさんならぬ、(肉体の)エライさんこそが自治会役員の真髄とも言える仕事がいろいろ山積しているのが、田舎の自治会ならではのことであろう、という、一端であった。


category 日々つれずれなるままに  /  2017年 09月 21日 13:28  | Comments ( 0 ) | Trackback ( 0 )

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