christmas time again06
久々の創作です。
同名のタイトルを去年も書いています。
この時期は創作意欲が湧いていいですね。
自分で言うのも変だけど、なかなかうまく書いてます。
『Christmas Time Again』 2005/12/24
『クリスマスの手紙』2004/12/24
『機嫌の良い酔っ払い』2004/12/23
***
「去年のクリスマス、何してた?」
「去年はひどかったよ。高級クラブのレストランに居たんだけどね」
「高級クラブ?」
「スポーツジムとかスパとかある所でさ、潰れちゃったけど。
そうそう、俺は去年の25日が最後の勤務だった」
「ひどかったってのは?」
「それがさ、そこ潰れちゃったけど、
その潰れる直前がクリスマスだった。
もう終わる、もう終わるって思われながら、クリスマスを迎えちゃったんだよ」
「高級クラブなのに潰れるんだ」
「経営がずさんでさ、面白いほど火の車だった。
だってないよ、高級なのに食材が仕入れられないんだもん」
「そりゃひどいね」
「だろ?
クリスマスにシャンパンが買えないんだよ。
お客さんに『シャンパンはありません』って言ったら、
財布から金出されて、お前買って来いってその場で言われちゃった」
「ひどいね」
「最悪だった。あれか1年だもんね」
「そう言えば、アイツどうした?まだやってる?
がんばってんの?仕事」
「その話もひどいね。
昨日店から電話があったよ、明日がんばってって」
「どういうこと?」
「昨日トンズラかましたらしいよ」
「昨日?」
「昨日店まで来たんだけど、営業前に逃げて行ったとさ。
『僕には出来ません』って」
「はあ?何それ」
「責任を取って辞めますって感じじゃないの?
クリスマスなのに」
「クリスマスなのにレストラン辞めますってか。
ひどいねえ。
責任をなめんな。責任を持って続けますじゃないの?」
「良く分かんないよ。
分かんないことが増えたから、俺たちもオッサンになったんじゃない?」
「そうかも」
「それでまた来年話すんだよ。
『去年のクリスマスはひどかった』って。
ね!」
「そうかも」
「その分、喜んでくれる人がいるとイイナって思うよ」
「その喜んでくれる人の方に
自分も含めてあげなよ。
もういいんじゃない。
すり減らすように取り組むのは」
「そうだね。
部屋を飾り付けるくらいの余裕は
来年用意しようかな」
「出来れば一人じゃなくてね」
「そうね、誰かと二人で」
「三人でも四人でも」
「世の中の多くの人が、祝福の境遇にあることを」
「メリークリスマス」
「メリークリスマス」
***
ブログにしたためた想い、本にしてみませんか?
初の著書です。
ブログを本にする本
楽天ブックスでも取り扱い中。
12月16日レコワーズ『本ブログ』キーワードで1位
同名のタイトルを去年も書いています。
この時期は創作意欲が湧いていいですね。
自分で言うのも変だけど、なかなかうまく書いてます。
『Christmas Time Again』 2005/12/24
『クリスマスの手紙』2004/12/24
『機嫌の良い酔っ払い』2004/12/23
***
「去年のクリスマス、何してた?」
「去年はひどかったよ。高級クラブのレストランに居たんだけどね」
「高級クラブ?」
「スポーツジムとかスパとかある所でさ、潰れちゃったけど。
そうそう、俺は去年の25日が最後の勤務だった」
「ひどかったってのは?」
「それがさ、そこ潰れちゃったけど、
その潰れる直前がクリスマスだった。
もう終わる、もう終わるって思われながら、クリスマスを迎えちゃったんだよ」
「高級クラブなのに潰れるんだ」
「経営がずさんでさ、面白いほど火の車だった。
だってないよ、高級なのに食材が仕入れられないんだもん」
「そりゃひどいね」
「だろ?
クリスマスにシャンパンが買えないんだよ。
お客さんに『シャンパンはありません』って言ったら、
財布から金出されて、お前買って来いってその場で言われちゃった」
「ひどいね」
「最悪だった。あれか1年だもんね」
「そう言えば、アイツどうした?まだやってる?
がんばってんの?仕事」
「その話もひどいね。
昨日店から電話があったよ、明日がんばってって」
「どういうこと?」
「昨日トンズラかましたらしいよ」
「昨日?」
「昨日店まで来たんだけど、営業前に逃げて行ったとさ。
『僕には出来ません』って」
「はあ?何それ」
「責任を取って辞めますって感じじゃないの?
クリスマスなのに」
「クリスマスなのにレストラン辞めますってか。
ひどいねえ。
責任をなめんな。責任を持って続けますじゃないの?」
「良く分かんないよ。
分かんないことが増えたから、俺たちもオッサンになったんじゃない?」
「そうかも」
「それでまた来年話すんだよ。
『去年のクリスマスはひどかった』って。
ね!」
「そうかも」
「その分、喜んでくれる人がいるとイイナって思うよ」
「その喜んでくれる人の方に
自分も含めてあげなよ。
もういいんじゃない。
すり減らすように取り組むのは」
「そうだね。
部屋を飾り付けるくらいの余裕は
来年用意しようかな」
「出来れば一人じゃなくてね」
「そうね、誰かと二人で」
「三人でも四人でも」
「世の中の多くの人が、祝福の境遇にあることを」
「メリークリスマス」
「メリークリスマス」
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12月16日レコワーズ『本ブログ』キーワードで1位
category ブログを本にするブロ / 2006年 12月 24日 10:17 | Comments ( 0 ) | Trackback ( 0 )
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